「レバレッジトークン」の利用など新しい取引スタイルを採用している仮想通貨(暗号資産)のFTX。
そんなFTXをこれから利用してみたいという人の中には、FTXの詳しい手数料が知りたいという人もいますよね。
FTXは取引形態が独特なものも多く、公式サイトも日本語表記がないためどれくらいのコストがかかるのかわかりにくいと感じる人も多いようです。
そこで今回は、FTXの手数料を分かりやすく解説していきます。
FTXの手数料を分かりやすく解説
海外の仮想通貨(暗号資産)取引所であるFTXは2021年7月現在、公式サイトに日本語の表記がありません。
またFTXは、他の取引所にはないレバレッジトークンを利用した取引・先物取引・MOVE取引など、独自の取引方法を採用しているため、手数料やコストの計算が複雑なイメージがあるという人も多くなっています。
しかし基本的な考え方としては、FTXの先物取引・スポット取引に関しての手数料ルールはほとんど同じだといえるでしょう。
FTXは取引方法が複数種類ありますが、取引方法によって手数料をいちいち細かく調べる必要はほぼありません。
FTXの手数料 入出金手数料
FTXなどの仮想通貨(暗号資産)取引所を利用する際にまず発生してくるのが、入出金に関する手数料です。
FTXでは、どの取引方法を利用する場合でも、入出金で発生する手数料の条件は一律になっています。
FTXの入金手数料
FTXでは米ドル(USD)などの法定通貨とビットコイン(BTC)やアルトコインを利用した仮想通貨(暗号資産)での入金手続きが可能です。
そしてFTXの入金手数料は法定通貨でも仮想通貨(暗号資産)でもFTXからの徴収はありません。
ただし法定通貨を入金するために利用する銀行やカード会社などの金融機関や決済サービスによっては、別途で手数料が徴収される可能性があります。
また仮想通貨(暗号資産)の送金元が、出金手数料やトランザクション手数料を徴収している場合には、別途で手数料が発生するでしょう。
FTX側の入金手数料は無料となっていますが、別途で利用する送金サービスによって手数料が発生する可能性はありますので、事前に確認してみるのがおすすめです。
FTXの出金手数料
FTXでは入金同様に米ドル(USD)などの法定通貨とビットコイン(BTC)やアルトコインを利用した仮想通貨(暗号資産)が出金でも利用できます。
FTXの出金手数料は、米ドル(USD)などの法定通貨の場合とビットコイン(BTC)などの仮想通貨(暗号資産)の場合で手数料ルールが異なるようです。
まず米ドル(USD)などの法定通貨の場合には、出金額が取引額を超える場合に限り最大で出金量の0.10%の手数料が徴収されます。
また仮想通貨(暗号資産)を利用した出金の場合の手数料は無料となっていますが、実際には別途でトランザクション手数料が発生する可能性があるでしょう。
送金時の混雑状況などによってもトランザクション手数料の相場は異なってきますが、送金依頼が多くなり送金が立て込むとトランザクション手数料も高額になる傾向があるようです。
FTXの手数料 取引に関する手数料
FTXでは入出金手数料の他にも取引に関する手数料が徴収されます。
FTXの取引手数料
FTXのトレードにおいて発生する手数料には複数種類がありますが、中でも新規注文時や決済時に発生するのが取引手数料です。
FTXの取引手数料は一律で決められた固定の金額ではなく、以下のように取引量に応じて階層化された手数料が適用されることになります。
- 過去30日間の取引量が0ドル以上...メイカー手数料0.02%/テイカー手数料0.07%
- 過去30日間の取引量が100万ドル以上...メイカー手数料0.02%/テイカー手数料0.06%
- 過去30日間の取引量が500万ドル以上...メイカー手数料 0.015%/テイカー手数料0.055%
- 過去30日間の取引量が1,000万ドル以上...メイカー手数料 0.015%/テイカー手数料 0.05%
- 過去30日間の取引量が1,500万ドル以上...メイカー手数料 0.01%/テイカー手数料0.045%
- 過去30日間の取引量が3,500万ドル以上...メイカー手数料 0.01%/テイカー手数料 0.04%
ちなみにメイカー手数料とテイカー手数料の違いについてですが、注文や決済の約定の仕方によってどちらの手数料が発生するのかが変わってきます。
新規注文や決済注文を行ったあと、一旦オーダーブック(注文板)に注文が掲載された後に注文が約定するとメイカー手数料が適用されるでしょう。
一方、新規注文や決済注文を行ったあとオーダーブック(注文板)に注文が掲載されることなくダイレクトに約定すればテイカー手数料が適用されることになります。
たとえば、成行注文にて注文が約定すればテイカー手数料が発生しますが、指値注文で一旦注文がオーダーブックに掲載されてから約定すればメイカー手数料が発生することになるでしょう。
しかし指値注文でも、注文板に注文が掲載されずにすぐに約定してしまえばテイカー手数料が発生します。
このようにメイカー手数料・テイカー手数料のどちらが発生するのかは、注文種別ではなく約定の仕方によって異なるのです。
FFTトークンを保有していれば手数料がディスカウントされる!
ただしFTXの独自トークンである「FFT」を保有している場合、保有している量に応じて手数料のディスカウントを受けることが可能です。
FFTの保有量が多ければ多いほど取引手数料が割引されますので、FTXを利用している人でFFTを大口保有している人は手数料コストが安くなるでしょう。
FTXのレバレッジトークンの作成および償還手数料
FTXではレバレッジトークンを利用したレバレッジトレードも行われます。
そしてレバレッジトークンの作成及び償還手数料として、一律0.10%の手数料が徴収されるでしょう。
これまでレバレッジの倍数が50倍以上に上がると手数料も比例して上がるシステムでしたが、現在はFTXのレバレッジの最大値が20倍に制限されているため手数料は一律となっています。
またFTXでは、ポジション保有中に日時管理手数料として別途1日0.03%の手数料も徴収するルールです。
FTXのような仮想通貨(暗号資産)取引所の場合、為替FXのように手数料分がボーナスとして付与されるというパターンはほぼありません。
そのため、保有するポジション量やタイミングなどによっても手数料が大幅に変わってくる可能性もありますので注意してください。
FTXの手数料を分かりやすく解説まとめ
今回は、FTXの手数料を分かりやすく解説してきました。
FTXの手数料は複雑なイメージがあるという人も多いと思いますが、先物取引も現物取引も基本的には同じ条件で手数料が発生することになります。
手数料が発生する条件をしっかり確認した上で、取引を行っていくのがよいでしょう。