FTXのスワップポイントの一覧表は実装されているの?
スワップポイントの一覧を他社と比較して、FTXはどのくらいなのかを把握したい。
あなたは今、このようにお考えですよね。
FTXはレバレッジトークンなどの独自デリバティブ商品のほか、最大101倍でレバレッジ取引できる海外仮想通貨取引所です。
独自デリバティブ商品を多く扱うFTXですが、スワップポイントは発生するのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
FTXのスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説
FTXのスワップポイント一覧は実装されていないため、自分で作成したうえで比較する必要があります。
独自デリバティブ商品を多く扱うFTXですが、スワップポイントが発生するのは、無期限先物取引だけです。
期限つきの先物取引やレバレッジトークンなどではスワップポイントは発生しません。
FTXのスワップポイントは「資金調達率」と呼ばれており、先物取引と現物取引の価格乖離を調整するために、ポジション維持をつづける限り発生しつづけます。
スワップポイントは変動制で、先物取引と現物取引の価格乖離をうながす取引に対してスワップポイントを徴収し、価格乖離を縮める取引に対してスワップポイントを付与します。
FTXのスワップポイント一覧を比較していきますが、こちらのデータはすべて2021年8月11日の情報ですが、変動制ですので刻一刻と変化しつづけています。
FTXのスワップポイントの一覧
FTXのビットコインと主要アルトコインのスワップポイントの一覧をまとめました。
ちなみにスワップポイントの1日あたりの発生回数は24回、1時間おきに発生します。
- BTC:0.0024%
- ETH:0.0020%
- LTC:0.0031%
- BCH:0.0017%
- XRP:0.0027%
スワップポイント一覧の見方は、たとえばビットコインを例にあげると、FTXでロングした場合は1時間おきに0.00024%のスワップポイントが徴収されます。
逆にビットコインでショートした場合は、FTXからスワップポイントが付与されます。
スワップポイントはマイナス表示されることもあり、もし「-0.00024%」と表示された場合にFTXでロングした場合はスワップポイント受取、ショートした場合は徴収されます。
ではFTXのスワップポイントはどのくらいなのか、他社の一覧と比較していきましょう。
FTXのスワップポイント一覧を他社と比較
FTXのスワップポイントの一覧を他社と比較してみましょう。
比較対象は、海外仮想通貨取引所として知名度と評判の高い、Binance・Bybit・CryptoGTの3社です。
binanceとFTXのスワップポイント一覧を比較
まずはbinanceのスワップポイント一覧と、FTXを比較していきましょう。
binanceと比較した結果、ビットコイン・イーサリアム・ライトコイン・ビットコインキャッシュ・リップルとすべての銘柄において、FTXのスワップポイントは低いことが明確になりました。
- BTC:0.0100% ⇒ FTXよりも0.0076%高い
- ETH:0.0274% ⇒ FTXよりも0.0254%高い
- LTC:0.0131% ⇒ FTXよりも0.0180%高い
- BCH:0.0100% ⇒ FTXよりも0.0083%高い
- XRP:0.0345% ⇒ FTXよりも0.0318%高い
一方、スワップポイントの発生回数は、binanceが日本時間の1、9、17時と、1日あたりわずか3回なのに対し、FTXは24回も発生します。
スキャルピングの場合は、1回あたりのスワップポイントを比較するため、FTXよりもbinanceの方が高いです。
デイトレードとスイングトレードの場合は、ポジションを保有する期間に応じてスワップポイントの高さは異なるため、比較することは難しいと言えるでしょう。
BybitとFTXのスワップポイント一覧を比較
つづいてBybitとFTXのスワップポイント一覧を比較してみましょう。
Bybitと比較した結果、すべての通貨においてFTXのスワップポイントは低いことがわかりました。
- BTC:0.0100% ⇒ FTXよりも0.0076%高い
- ETH:0.0406% ⇒ FTXよりも0.0386%高い
- LTC:0.0322% ⇒ FTXよりも0.0291%高い
- BCH:0.0351% ⇒ FTXよりも0.0334%高い
- XRP:0.0552% ⇒ FTXよりも0.0525%高い
スワップポイントの発生回数を比較すると、FTXは1日あたり24回なのに対し、Bybitは1日3回、日本時間の0、8、16時です。
binanceと同じくスキャルピングの場合は、1回あたりのスワップポイントを比較するため、FTXよりもBybitのほうが高いと言えるでしょう。
デイトレード・スイングトレードの場合を比較しても、ポジションを保有する期間に応じてスワップポイントは異なるため、比較できません。
CryptoGTとFTXのスワップポイント一覧を比較
CryptoGTのスワップポイントは、FTXのように資金調達率ではなく、為替FXと同じく仮想通貨の金利と考えてください。
スワップポイントの発生時間は、1日6回、日本時間の1、5、9、13、17、21時と4時間おきに発生します。
CryptoGTの平均スワップポイント一覧は以下の通りです。
- BTC:-0.0145% -0.0125%
- ETH:-0.0142% -0.0155%
- LTC:-0.0152% -0.0142%
- BCH:-0.0135% -0.0152%
- XRP:-0.0155% -0.0135%
※「ロング ショート」の順にスワップポイントを記載
CryptoGTのスワップポイント一覧は、マイナス表記されていますが、他社のようにロングだからプラスになることはなく、すべて徴収されます。
FTXと比較すると、CryptoGTはスワップポイントを受け取れる可能性はないという観点からは、FTXのほうが付与されるケースがあるため条件がよいです。
またFTXは1回あたりのスワップポイントの発生が少ないことから、徴収される場合もCryptoGTよりも低いです。
ただしこれはあくまでもスキャルピングのケースで、スイングトレードになると、スワップポイント負担は異なるため、比較することは難しいと言えるでしょう。
FTXのレバレッジトークンのスワップポイントに相当する「管理手数料」
FTXのレバレッジトークンは、スワップポイント・資金調達率は発生しません。
ただしFTXのレバレッジトークンの手数料は、作成・償還手数料として作成時と決済時のみ各0.1%、管理手数料0.03%が1日1回発生します。
よって管理手数料はスワップポイントではないものの、ポジション維持で発生する手数料ですので、先物取引のスワップポイントに相当する手数料と言えるでしょう。
FTXのスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説まとめ
FTXのスワップポイントの一覧を比較したところ、1回あたりの資金調達率は低いため、スキャルピングに向いていると考えられます。
ただし1日24回も発生するため、スキャルピングはスワップポイントの発生時間に注意して発注する必要があるでしょう。
FTXのレバレッジトークンも、先物取引のスワップポイントに相当する管理手数料が発生するため、スイングトレードのコスト負担にはご注意ください。